• 015 けらけらっ♪笑い声のようなネーミングの越前名菓「けんけら」

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015 けらけらっ♪笑い声のようなネーミングの越前名菓「けんけら」

2017.04.03

けらけらっ♪笑い声のようなネーミングの越前名菓「けんけら」

福井県大野市を代表する昔ながらのお菓子「けんけら」。
笑い声のような変わった名前ですが、その名前の由来は【健径羅(けんけいら)】という僧侶が考案した説、昔は剣で切らなければ切れないほどの固さだったから【剣切羅】という説、口に入れた時の軽やかな音をイメージして付けられた説など諸説あるようです。

■江戸時代から続く、福井県で最古のお菓子のひとつ

けんけらの歴史は大変古く、300~400年ほど前から変わらない製法・味で作られています。
江戸時代の人もこのお菓子を食べていたのかと思うと、不思議な気持ちになりますね。当時はけんけら特有のねじった形はしておらず、大豆粉を水あめや砂糖でまとめた後、こぶし大に固めたものだったそうです。剣で切らなければ食べられない固さだったということもうなずけます。

■剣で切るほどの固いけんけらの作り方とはいかに!?

けんけらは福井県産の大豆を使用しています。原料の大豆粉、白ごま、水あめ、砂糖を混ぜて練り上げた生地を薄くのばして焙炉(ほいろ)で焼き、これを短冊状に切って冷めないうちにねじると出来上がりです。
添加物などを一切使わない昔ながらの製法で400年近くもの間、変わらず作られています。

■香ばしさと固さのハーモニーは素朴さを生む

食べてみると、たしかに固い!
食べた時にまず大豆粉の香ばしさが口の中でふぁ~と広がります。ポリポリ噛み進めていくと次第に大豆の優しい甘みと水あめの粘り気が混ざりあい、よいバランスを生んでいます。一度食べると後を引く、そんな素朴な美味しさです。私は緑茶を片手に半袋ほど一度にぺろりと食べてしまいました。

けんけらを言葉で表すとしたら、「田舎のおばあちゃんに久しぶりに会いに行ったような味」といいましょうか?不思議な懐かしさを感じました。

■幅広い年齢層におすすめ

原料の大豆粉には良質のたんぱく質やビタミン、ミネラル、コレステロールなどを下げて生活習慣病などを予防するといわれる不飽和脂肪酸、リノール酸が豊富に含まれています。原料が「豆」同士なので、コーヒーのお供にも相性がよく、和菓子というイメージですが意外な組み合わせでバニラアイスともよく合いました。


緑茶に合う素朴な味ですが、低脂肪なのでダイエット中の空腹を乗り切るためのおやつとしておすすめです。また、固さがあるのでお子さんのあごの発達を促すことも期待できるかもしれません。

(ペンネーム marinko519)