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カラフルな和ロウソク「おとうみょうチャボ」で生活にやすらぎを

2017.04.04

カラフルな和ロウソク「おとうみょうチャボ」で生活にやすらぎを

おとうみょう(御灯明)とは、神仏に供える灯火のことです。この灯火は闇を照らす智慧の光とされ、供養のひとつとして受け継がれてきました。神様・仏様と同じように正しい智慧が身につくことを願って光を灯します。

■ロウソクの歴史を少々

ロウソクは、西洋や中国で作られていました。奈良時代になると、ミツバチの巣を原料とする蜜ロウソクが日本に伝えられました。日本での生産が始まったのは室町時代になってからです。当時、ロウソクは貴重品だったため、宮廷や貴族、一部の寺院でしか使用されませんでした。

日本でロウソクの生産が伸びたのは、江戸時代中期以降です。とはいえ、ロウソクが高級品であることに変わりはなく、一般家庭に普及するには時間がかかりました。明治時代、洋ロウソクが国産化されるようになったことで、ロウソクが全国に普及するようになりました。その一方で、和ロウソクの用途は儀式に限定されるようになりました。

■「和ロウソク」と「洋ロウソク」について

一般的にロウソクと聞くと、和ロウソクも洋ロウソクも同じように感じるかもしれませんが、実はいくつか違いがあります。その違いは主に原料、価格、炎にあります。洋ロウソクは、石油から採れるパラフィンで作られています。機械により大量生産されるため、比較的安価です。その炎は小さく、消えやすいという特徴があります。

一方、和ロウソクは天然素材で作られています。蝋は「はぜの実」「木蝋」など植物性のものが使われており、芯にはい草の髄から採れる燈心や和紙を使われています。一本一本が手作業のため、製造できる数に限りがあります。そのため、価格は少し高価になります。その大きく揺らぐ炎は心を落ち着かせ、芯が太いために消えにくいという特徴があります。

■おとうみょうチャボ

福井県の和ロウソク専門店「小大黒屋」では、カラフルな和ロウソクセットの「おとうみょうチャボ」が販売されています。蝋燭色は緑・黄・橙・青の4種類で、燃焼時間は約20分です。小型のため都市型仏壇にもピッタリと収まります。洋ロウソクに比べて、煙に含まれるカーボンが少ないので、金箔を汚しにくいというメリットもあります。


本来の使い方ではないのですが、お風呂に入る時に電気を消してチャボを灯してみました。ゆらゆら揺れる灯の光をしばらく見つめていると、次第に心が落ち着いていきます。風によって揺れる光のリズムは一定ではなく、この不思議な「リズム」が精神を安定させるのかもしれません。水面にもかすかに光が映し出されていて、幻想的な雰囲気を醸し出していました。家にいながら、まるで名湯の露天風呂にでも来たかのような錯覚に陥りました。


和ロウソクは海外ではインテリアとして使用されることもあるといいます。海外生活が長い方には、日本らしさを思い起こさせる贈り物として喜ばれるかもしれません。特別な日のディナーやパーティー、あるいは一人で。静かに幻想的にゆらめく光で、リラクゼーション効果を体感してみてはいかがでしょうか。

(ペンネーム たく李胡)