FEATURES

特集・読み物
「福井のしあわせな291のこと」

037 ミルク饅頭「常太郎」その名は創業者

2017.05.08

ミルク饅頭「常太郎」その名は創業者

西洋菓子倶楽部は1901年、福井県丸岡町に和菓子店として創業しました。1985年には「福井の人に本物のケーキを味わってもらいたい。西洋のお茶とお菓子の文化を根付かせたい。」との思いから洋菓子の要素を取り入れたお菓子も創作してきました。
2011年、開業110年を記念して創業者「常太郎」の名前を名付けたミルク饅頭の販売を開始しました。

■パッケージは米俵

「常太郎」(五個入)は米俵をイメージさせるパッケージです。今の子ども達は米俵を見たことあるでしょうか?

藁(わら)を円柱状に編んで作られた俵は昔、米や農産物などを包装し、出荷、保管、運搬をしていました。また七福神が乗る「宝船」にも見られるように「五穀豊穰」などを象徴する縁起物としても親しまれてきました。
中の饅頭は個包装になっていて、取り出しやすいです。こちらもまた藁をイメージした柄になっています。

■コシヒカリの米粉を使って和洋折衷

大人でしたら一口でも食べられそうなサイズです。形は楕円形をしています。
福井県産コシヒカリの米粉とミルク、生クリームなどが使われています。米粉は軽く炒ったものを使用するなど一手間を加えて作られています。
少ししっとりした皮と白こし餡の組み合わせです。餡は甘すぎず爽やかな甘味です。食べた後、口の中には昔懐かしい「おこげの香り」とミルクの風味の長い余韻が漂います。
まさしく和菓子と洋菓子を融合させたミルク饅頭です。長い年月、地元の人々に愛されてきた老舗菓子店の逸品です。

■そのままでも温めても美味しい

そのまま常温で頂くのももちろん美味しいのですが、おすすめの食べ方は温めることです。オーブントースターなどで軽く温めていただくと違った味わいになります。常温の時よりもさらに皮も餡もしっとりとして口の中で一体感のある食感に変わります。そしてより一層、甘味と香りが増すように感じます。ちょっとしたひと手間ですが、是非お試し下さい。

現在、西洋菓子倶楽部は福井県内に数店舗を構える人気店です。日本人が美味しいと感じるお菓子、誰からも愛される味を追求し、和の心を伝承したお菓子を今もなお創り続けています。「地産の香り」をお菓子で表現したこだわりの逸品をお楽しみ下さい。

(ペンネーム 原 祐希)