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056 福井県民のソウルフード?!能面作家由来の「満照豆」

2017.06.05

福井県民のソウルフード?!能面作家由来の「満照豆」

福井県は安土桃山時代頃から江戸時代頃にかけて、多くの能面師が住んでいた土地です。
越前府中(現在の福井県武生市)では、越前出目家の初代・二郎左ヱ門満照が能楽界で珍重される名品を数多く残しています。
満照は日頃から豆を好んで食べていたと伝えられており、能面創作の力の素になっていたかもしれませんね。

今回は福井県名士の名のお菓子「満照豆」(まんしょうとう)のご紹介です。

■福井県民ソウルフード?!の「大豆」

福井県の伝統的な大豆の保存食として「打豆」というものがあります。
水で少し柔らかくした大豆を石臼の上で潰し、乾燥させたものです。
煮物や汁物など定番メニューに使うのはもちろんのこと、「打豆なます」や「ごんじ」(野菜と打豆の炒め煮)といった郷土料理もあります。

福井県の伝統的な大豆の保存食「打豆」

福井県の人々にとって大豆は日常生活に欠かせない身近な食材だったんですね。
貴重なたんぱく源を食卓にもおやつにも上手く取り入れて、現在の私たちも見習いたい生活習慣です。

■ひと目でわかる!インパクト「大」の「豆」菓子

満照豆本舗「森田屋菓舗」は、初代店主の森田藤太郎が、明治時代に菓子屋で丁稚奉公をしながら技術を身につけて開業したのが始まりです。
パッケージには満照由来の能面がプリントされていて、存在感があります。

風味豊かで厳選された大豆を使い、防腐剤、漂白剤、色素人工甘味剤、遺伝子組み換え大豆も一切使用していないという純正食品です。
そのため、お子様にも安心して食べていただけます。
自家焙煎による独自の製法で作られた豆に、黒糖(国内、波照間産)と数種類の砂糖をブレンドして調味したお菓子です。
日持ちもしますから、お土産品、贈答用にも最適です。

■明治時代から愛され続ける納得の味

袋を開けた瞬間から、香ばしい大豆の香りが広がります。
しっかりと大豆が煎られているということが手に取っても、香りでもよく分かります。
幾つかの大豆がまとまり、くっついているものもあります。

歯ごたえはコリコリと軽い食感で、こだわりの黒糖と砂糖はさっぱりとした甘さです。
最後に口の中に残るほんのりとした苦味は、より一層甘さを引き立てています。
昔懐かしい素朴な味わいで、食べ始めた手が止まらなくなる美味しさです。
長年人々に愛され、親しまれている商品だということが分かります。

■伝え続けたい伝統の味「満照豆」

能面師の満照が住んでいたと伝えられている出目屋敷跡地は、市の指定史跡になっているそうです。なんと、森田屋菓舗さんから50mの所にあるそうです。歴史ある史跡も名産品も、どちらも末長く後世に伝わり続けていって欲しいですね。

(ペンネーム 原 祐希)