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064 びんのフタを開ければ、春の潮香に包まれる「天然もみわかめ」

2017.06.05

びんのフタを開ければ、春の潮香に包まれる「天然もみわかめ」

福井県の春の風物詩といえば、ほたるいかなど様々ありますが、わかめ漁もそのひとつです。「天然もみわかめ」は、4月の終わりから5月の始めにかけてとれるわかめを天日干しにしたものです。その年の最初のわかめの新芽を特別に「一番芽」と呼びます。この一番芽のわかめを天日と乾燥機で干しあげ、漁師と海女さんが丁寧に手でもみほぐした貴重な一品です。

「天然もみわかめ」のフタを開けると、たちまち潮の香りに包まれました。海のない地域に住んでいる私も、目をつぶるとまるで海辺にいるかのような気持ちになりました。

■うに商「天たつ」が届ける最高級品

この「天然もみわかめ」を製造している天たつという会社は、江戸時代から続く老舗のうに商です。その歴史は古く、うにを塩漬けした汐雲丹は越前福井藩のご用達だったそうです。うにの他にも、越前ガニや鯖の糠漬けの珍味へしこなど、福井県の様々な食材で商品を販売しています。

実は私が「天然もみわかめ」を購入した後、数日後には販売休止になっていました。天然のわかめの新芽だけという、限られた時期に少量しか取れない大変貴重な品ということをしみじみ感じました。余分なものを混ぜ合わせるなどせず、その時期にとれるものだけで作る、というお客様への誠実さもよく伝わってきますね。

■一番の美味しさは熱いご飯にぱらっとふりかけて

天たつのホームページには、もみわかめの美味しい食べ方として、シンプルに熱いご飯にふりかけてどうぞとご紹介されています。乾燥されたわかめのパリパリッとした歯ごたえと、ほどよい塩気が最高に贅沢な気分を味わわせてくれます。熱いご飯にかけるとさらに香りが立ち、深い緑のわかめがごはんの上でゆっくりと踊っていたのが印象的でした。

■天然わかめの香りと美味しさをしっかり味わうポイントは「アクセント!」

製造元の天たつの説明書きにも熱いご飯が一番とあったように、この「天然もみわかめ」の美味しさを存分に味わうには、料理の最後に振ったり、シンプルな食材と組み合わせて使ったりなど料理のアクセントに使うことがポイントだと思いました。

そこでおすすめのアレンジレシピとして「わかめおろし」をご紹介します。
しらすと大根おろしを合わせたしらすおろしに、「天然もみわかめ」を適量加えます。
非常にシンプルですが、日本酒などのおつまみにとてもよく合いますよ!
しょうゆなどはかけずにそのままどうぞ。

もちろんお吸い物にパラッとかけるのも良し、うどんやそばにもおすすめです。
これからの時期は冷奴にかけたらグンと美味しさが引き立つでしょうね。
せっかくの香りがなくなってしまうので、加熱するお料理に使う場合は最後の仕上げに使うようにすると良いでしょう。

(ペンネーム marinko519)