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142 小さな蔵の大きなこだわり南部酒造場 花垣「純米にごり」

2017.10.02

小さな蔵の大きなこだわり南部酒造場 花垣「純米にごり」

江戸時代1730年頃、初代、七右衛門が福井県大野市に金物店として「茶の木屋」を創業しました。明治時代1900年の始め頃には親戚筋の酒造家の支援を受け、酒造りを開始しました。酒税法の制定や第二次世界大戦などの苦難を乗り越え、1950年代頃には有限会社南部酒造場を設立し、今もなお伝統や手作りを重んじた酒造りを続けています。今回は花垣「純米にごり」のご紹介です。

■次世代に伝えて行きたい 花垣「純米にごり」

大野市は古くから豊かな水に恵まれた場所です。湧水池が多く点在し、名水百選にも選ばれています。また代表的な酒造好適米のひとつ「五百万石」は大野市周辺の地域が一大産地と言われています。
南部酒造場では自然農法による米作りを開始し、日本酒の商品化に成功しました。さらに幻の酒米と言われる「亀の尾」の復活栽培や「麹造り」を機械麹機から手造りに戻すなどの活動を続けています。
新たな試みとして「オーク樽」での熟成や古代米(黒米)での日本酒造りなど、古き良きものを継承し、新しいものに挑戦することに余念がありません。

また、「純米にごり」は2013年「スローフードジャパン燗酒コンテスト」「お値打ち燗酒ぬる燗部門」で最高金賞を受賞しました。およそ140点あまりの出品点数で、にごり酒で燗酒に挑戦する酒蔵が少ない中の受賞でした。素晴らしいです。

■かけるだけ!アイスクリームと「純米にごり」

開栓すると華やな甘い香りがします。ざらつかず、絹のようになめらかな飲み口です。ほのかな甘みは口に残らずすっきりとしています。氷をたっぷり入れてキンキンに冷やして飲むもよし、ぬる燗でお食事とともに頂くのもよし、様々な飲み方で楽しめます。
アレンジとしてまずは冷たいアイスクリームと「純米にごり」を合わせてみました。バニラ、チョコレート、ストロベリーなど、どれを合わせてもアイスクリームの甘みがまろやかになり、風味が加わり美味しいです。一人分に対し大さじ1程度が目安です。

■「純米にごり」でアレンジ蒸しパン

「純米にごり」を使った蒸しパンのご紹介です。市販の蒸しパン用の粉を使い、必要水分量の半分を「純米にごり」にし、作り方の表示通りに作りました。トッピングには甘納豆を添えています。簡単、手軽に「純米にごり」の甘い香りが漂う蒸しパンの完成です。フワフワに出来上がりました。

南部酒造場のホームページでは蔵元をはじめ、杜氏、頭、蔵人、従業員皆様の写真や熱い思いが数多く取り上げられています。酒造りのコンセプトのうちのひとつである「造った人の顔が見える酒造り」が有言実行されています。「手造りに徹して目の届く量を丁寧に醸し、より高品位の酒を世に送り出す」の理念も守り継がれてゆくとでしょう。

(ペンネーム 原 祐希)