• 154 うに商がお届けする贅を極めた酒の肴「雲丹あわせ甘えび」

FEATURES

特集・読み物
「福井のしあわせな291のこと」

154 うに商がお届けする贅を極めた酒の肴「雲丹あわせ甘えび」

2017.11.01

うに商がお届けする贅を極めた酒の肴「雲丹あわせ甘えび」

越前仕立て雲丹専門店 天たつ。
創業200年の歴史である”雲丹商 天たつ”は旧越前福井藩の松平家の御用商で、朝廷や幕府への献上物として汐うにを考案し、現在にいたる今日まで同じ製法を守り続けてきました。
そんなうにの美味しさを知り尽くした天たつがお届けするのは、福井を代表する冬の味覚「甘えび」との組み合わせです。
届いた包みを開けてみると、木で丁寧に作られたかわいらしい樽が顔を出しました。
中の包装紙がちょっとだけ出ており、これを引っ張ることでぴったり閉まっている木の蓋を開けることができるんですね!なかなか考えられています。
蓋を開けると、殻がむかれたきれいな桃色の甘えびと天たつの顔である汐うにのソースが別々に詰められていました。

■思わずうっとりしてしまうような、つややかな朱色の甘えび

福井では9月になると甘えびの底引き網漁が解禁となり、冬の産卵を控えて栄養をたっぷりたくわえた
美しい朱色の甘えびが店頭に並びます。
ひとたび口に入れるとほのかに感じる潮の香り。
とろっとしたまろやかさと舌を包むような甘みが広がり、なんとも言えない味わいです。
天たつの「雲丹あわせ甘えび」は甘えびの一番おいしい部分と言われる尻尾の身までを一尾一尾丁寧に手むきして作られています。

■貫禄の味 汐うにソース

先述したように、天たつは老舗のうに商です。余計なものを一切加えず、日本海で獲れたうにだけを厳選して塩蔵し、貴重な汐うにを作り上げています。
かつてこの汐うには将軍や天皇など、高貴な人への献上品として作られていました。誰でも手の届くようなものではなく、贅沢品だったのです。
原料はうにの中でも最も味の良いバフンウニです。
天たつの「汐うに」は手作業で一つ一つ殻から取り出し、大切に作られています。
そして日本海のミネラルを含んだ海風をあてることで熟成し、出来上がります。
この「雲丹あわせ甘えび」はソース状の汐うにが使われていますが、指の先につけて味見してみると
濃厚なウニの味が口の中に広がり、いつまでも贅沢な余韻が残り至福のひとときでした。

■国内や世界に認められた天たつブランド

「汐うに」は国内だけではなく、世界でもその味を評価されています。
イタリアのミラノ万博では世界に誇る日本の伝統食品として本場の本物として認定され、国内では日本が誇るべきすぐれた地方産品としてザ ワンダー500にも認定されています。
天たつでは、ふりかけやソース・ズワイガニと合わせたものなど、この汐うにを使った様々な商品が
紹介されています。
美味しさを一番味わえるのは、やはり日本酒との相性ではないでしょうか?
これからの時期は熱燗と一緒に、最後の汐うにソースの一滴までぜひお召し上がりいただきたいですね。

またごはんのお供としてもおすすめです。
熱々の炊き立てご飯にソースをからめた甘えびをのせてどうぞ!
ごはんの湯気に汐うにの香りが合わさり、食欲が増すこと間違いなしです。

200年もの長い年月を変わらぬ製法で作り続けるということは決してかんたんなことではありません。
余計なものを加えず、正直にうにの美味しさを知ってもらいたいという職人のプライドがこの濃厚な酒の肴を生み出すのでしょう。

(ペンネーム marinko519 )