• 160 ノスタルジーを感じる美しい深紅のゼリー「木田ちそゼリー」

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160 ノスタルジーを感じる美しい深紅のゼリー「木田ちそゼリー」

2017.11.01

ノスタルジーを感じる美しい深紅のゼリー「木田ちそゼリー」

福井市木田地区でつくられている「木田ちそゼリー」。
はじめてこの「木田ちそゼリー」を目にしたとき、光に透ける美しいルビーのような色合いにどんな味がするのだろう?ととても興味をそそられました。
どこか懐かしさを感じるこのゼリーは赤紫蘇を使用したもの。
“ちそ”って?と思われる方もいらっしゃると思いますが、実はこの木田地区では紫蘇のことを方言で「ちそ」と呼ぶそうです。今では木田のちそは伝統野菜として、その名が知られています。

■人の手から人の手へ。140年守られ続けられた紫蘇の種

木田のちそがこの地で生まれたのははるか昔、明治時代のこと。
当時は小かぶと木田ちそを同時に栽培する混作という面白い方法だったそうです。
これは二種類の作物が成長するために肥沃な土壌であることが必要なので、土や水に恵まれている木田地区ならではだったことがうかがえますね。
今ではこの木田地区のちそ農家は8人。
140年もの間種を自家採取し、人から人へ大切に守られてきたこの「木田ちそ」は爽やかな香りと鮮やかな色合いが特徴です。

■ちぢれに秘密?の和ハーブ「ちそ」

紫蘇にはチリメンジソ、マダラジソ、赤しそ、青じそなど様々な種類があります。
「木田ちそ」は中でもチリメンジソで、ちぢれた肉厚な葉が特徴です。
このチリメン状の葉が、爽やかで濃い香りと軽く揉んだだけで色が出る美しい深紅色を生み出すのですね。
もともと紫蘇(しそ)の語源は薬草として使われていたことからだそう。
中国・漢の時代、食べものにあたってしまった人に紫蘇の葉を煎じて飲ませたところ、症状がみるみる回復したことから、「紫色の蘇る薬」という字があてられたと言われています。

■みんなが大好き!さっぱりとした後味とつるるんとしたのどこし♪

「木田ちそゼリー」はその年に収穫された新鮮なちそを使用して作られています。
早速試食してみると、爽やかなちその香りがフワッと鼻をくすぐります。
また、弾力のあるつるんとした食感がなんともくせになりそうです。
甘さも控えめなので、小さいお子様から男性まで、年齢性別問わずみんなが楽しめる美味しさですね。
もちろんそのままでいただくのもおすすめですが、凍らせてシャリシャリ感を味わってみても面白いのではないでしょうか?

今回は炭酸と一緒に「木田ちそゼリーのクラッシュソーダ」を作ってみました。

昔ながらの味を守り続けることは簡単なことではありません。
福井市木田地区の「木田ちそ」。
「木田ちそゼリー」を晴れた空に透かしながら、8名の生産者の方のまっすぐな努力に思いを馳せました。

(ペンネーム marinko519)