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177 戦国大名ゆかりの秘伝酒「蘭麝酒」を粋に味わってみませんか?

2017.12.01

戦国大名ゆかりの秘伝酒「蘭麝酒」を粋に味わってみませんか?

蘭麝酒(らんじゃしゅ)のルーツは、戦国時代にまで遡ることができます。
独自の文化で栄華を極めた福井一乗谷の城主・朝倉氏一門の健康維持と氏族繁栄を願い家伝としてきたこの酒は1552年に創成されたとのこと。
江戸時代には青木蘭麝堂として一般への販売も行われるようになり、以来多くの人々に愛されてきました。

数百年の歴史に彩られた風味豊かなお酒を、現代の食生活に合わせて美味しく楽しんでみましょう!

■芳醇な香りにまろやかな甘さが溶け合う蘭麝酒

蘭麝酒は、青木蘭麝堂が栽培から手がける越前東郷のもち米や米麹などを原料に造られます。
本みりんと同様の製法で丁寧に作られた甘口の酒に秘伝の配合でブレンドした十数種類の薬味(生薬類)を漬け込んで熟成させたものが蘭麝酒です。

そのため、漢方薬を思わせる香りと濃密な甘さがあり、口中に広がる馥郁とした風味が印象的。ちなみに、“蘭麝”とは、蘭の花、麝香の香りの意味だそう。

■そのまま、割って、温めて・・・多彩な飲み方で楽しめます

100mlの瓶だとドリンク剤のように見える蘭麝酒ですが、アルコール分16度のお酒なので一気に飲まず、添付のカップで少しずつ飲んでください。

風味をじっくり楽しみたい時にはストレートで。また水や炭酸で割ると飲みやすくなります。
オンザロックもおすすめですし、お湯割りやホットミルク割りにすると身体が芯から温まりますよ。

■蘭麝酒が香りとコクを深めるお手軽薬膳麺

生薬の香りも豊かな蘭麝酒を使って薬膳麺を作ってみませんか?
ポイントは3つ。とても簡単です。

1.鶏肉を生姜、にんにく、ネギと共に茹でて、茹で汁をスープに。
2.1で茹でた鶏肉を醤油と蘭麝酒で甘辛く煮たものを具に。
3.仕上げに蘭麝酒を加える。

*なつめ、クコの実、高麗人参などを加えるとより薬膳風味になります。

■リンゴの蘭麝酒コンポートを使った大人パフェ

蘭麝酒独特の風味と甘さを生かして個性的なデザートも作れます。
例えば、果物のコンポートを作る時に蘭麝酒を使ってみてください。

写真は、蘭麝酒と水を1:1で割ったもので煮たりんごのコンポートを使ったパフェです。
グラスの底にシリアルを入れ、その上に水切りしたプレーンヨーグルトをのせ、りんごのコンポートをトッピングしました。

*蘭麝酒をあらかじめ煮切りなどせずに使った場合は、アルコール分が残るのでお子さんやお酒が苦手な方が召し上がる場合はご注意を。

*紅玉など酸味が強いリンゴを使うか、仕上げにレモン汁を少し加えるとすっきりした味に仕上がります。

■毎日の生活に取り入れてみたい伝統の滋養酒

蘭麝酒はお酒として楽しむことはもちろん、料理やお菓子づくりなどに幅広く利用することができるのも魅力です。

そして、「興味があるけれど口に合うか心配・・・」という方や、ちょっとした贈り物として選びたいという方には、この100mlの小瓶があるのはうれしいですね。

福井の風土が生んだ和のリキュール・蘭麝酒をぜひ味わってみてください。

(ペンネーム まつもとようこ)