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257 自然からの贈り物【黒ばらのり】北前船のカワモト

2018.04.13

自然からの贈り物【黒ばらのり】北前船のカワモト

昭和34年創業の北前船のカワモト。手削りおぼろ昆布の加工会社として事業を開始し、現在では百貨店販売や物産展をはじめ、インターネットなどで全国の皆様に美味しい海の幸をお届けしている会社です。

■よく似ているアオサと黒ばらのり

今回ご紹介する【黒ばらのり】は、自然食品の極みと言われている食材でもあります。
見た目はヒトエグサ科のアオサのりによく似ていますが、生物学上の名前はスサビノリ。緑っぽいアオサに対し、黒ばらのりは名前のごとく真っ黒です。
黒ばらのりは、私たちが普段よく食べている板のりと同じのりで、板状に加工する前の段階です。通常の板のりは平らに伸ばすため、細かく砕かれてしまいます。ですが、この黒ばらのりは細かく刻むことがないため、栄養価や旨味を逃がすことなく、自然界の味をそのまま楽しむことができます。

■そのまま食べる?それとも水に戻す?

水に戻して食べても美味しい黒ばらのりですが、もちろん乾燥した状態で食べることもできます。むしろ、乾燥状態で食べたほうが旨味が凝縮され磯の美味しさがより引き立ちますし、板のりの食感も楽しむことができます。
例えば鰹節の代わりに、海鮮サラダや和風サラダのトッピングとして使用するのはどうでしょう。パリッとした食感と、口いっぱいに広がる磯の香、豊富に含まれたミネラルと、シンプルなのりの旨味が際立つ一品となります。

■チーズと相性のよい黒ばらのり和洋ブルスケッタ

のりと相性のよいチーズですが、この黒ばらのりはクリームチーズとも良く合います。乾燥した黒ばらのりを、ペースト状にしたクリームチーズと混ぜ込むことにより、余分な水分を一気に吸収。やや硬めのディップを作ることができます。
のりには塩分が含まれているので、クリームチーズの風味が引き締まり、甘くなりすぎません。海の幸、ペンネ、ハムや卵など、トッピングを選ばないので、ちょっとしたおもてなしにとても便利なディップとなります。

■ラーメンにも!乾燥状態から水に戻るまでの段階も楽しめます

ラーメンにトッピングする板のりの代わりに、この黒ばらを使用してみてはいかがでしょうか。パリッとした食感と、のりの風味が強めな一口目。ほんのり水分を含んで柔らかくなったのりと、磯の風味がブレンドする二口目。そして最後には、のりがとけてラーメンと融合。スープに溶け込んだのりの風味と、最後の一滴まで飲み干したくなるスープは絶品です。
食べていく段階で、様々な食感と風味を楽しませてくれますよ。

もちろん、酢の物やお味噌汁に使用することもできます。10分ほど水で戻すと、7倍程度に膨れ上がるので、最初に戻す量を加減した方が良いでしょう。

(ペンネーム KANAYA)