• 273 コハク色の輝く一粒・シーロード「なつめのど飴」

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273 コハク色の輝く一粒・シーロード「なつめのど飴」

2018.05.02

コハク色の輝く一粒・シーロード「なつめのど飴」

福井県には国内でも有名な自社農園で育てたなつめを扱うなつめの専門店があります。
なつめの果汁を煮詰めたエキスやお茶、カステラなど様々ななつめ製品を販売しています。
そんななつめ専門店、シーロードがお届けする今回の1品は「なつめのど飴」です。
深く美しいコハク色の一粒にどんなストーリーが込められているのでしょうか?

■地名を特産にした熱い想い

なつめのど飴を製造販売するシーロードは福井県福井市の棗(なつめ)地区でなつめを栽培しています。
土地の名前である棗を特産品にしたいという想いから、自社農園で20年ほど前から栽培を始めました。
当初は300本ほどだったなつめの木も、毎年植樹し現在では10000本にまで増えました。
無農薬栽培を徹底し、開花した花にミツバチを使って受粉しているそう。
大切に大切に育てられていることが伝わってきますね。

■赤は30、青は16

実はこの数字、なつめに含まれる糖度のこと。
完熟した赤い実は糖度30、未熟な青い実でもメロンや柿と同じくらいの糖度16。糖度30の果物を探してみましたが見当たりませんでした。
このことからもなつめはとても甘い果実だということが分かりますね。
なつめのど飴は、収穫したなつめを天日で乾燥させて抽出した液を弱火でじっくり濃縮させて作ります。砂糖などの甘みは一切使わずなつめ本来の美味しさをそのまま生かした仕上がりとなっています。

■中国の五果、分かりますか?

なつめというと私は中国料理でお粥などに入れたり、ドライフルーツとして中華街などで売られているのを見たことがあるため、中国のイメージがあります。
中国では5大果実=五果として、桃・李(スモモ)・杏(アンズ)・栗と並んで棗はとても身近な食材です。中国には「一日食三棗、終生不老」(一日三個棗を食べると老いない)ということわざがあるほどで、老化防止効果や美容効果、滋養強壮、貧血予防などの効果が期待できると言われています。
小さく美しい赤い実をしているなつめには、ビタミンC、鉄分、食物繊維、胎児の脳の形成に必要不可欠な葉酸などバランスの良い栄養が豊富に含まれています。

桃栗三年、柿八年という言葉があるように、果実を植樹してから収穫できるようになるまでにはとても長い時間が必要です。
生産者の願いや、消費者の笑顔がギュッと込められた一粒にはずっしりとした重みを感じました。

(ペンネーム marinko519 )