STORY

至福の291物語

“福井県”と聞いて思い浮かべるものとは?日本海ならではの特産から匠の技が光る名産まで、知れば知るほど奥深いふくい魅力をご紹介いたします。

vol.2「越前おろしそば」

2020.06.29

越前おろしそばとは?

旅行に行くと、その土地土地のそばが食べたくなったりしませんか?
今回は、福井県のソウルフードの一つ「越前おろしそば」をご紹介いたします。

毎年11月下旬から「新そば」が出回り、この時期になると地元の人たちは、そばを多く食べるようになります。
越前おろしそばは、麺つゆに冷たいそばを入れて、たっぷりの大根おろし、削り節をのせたもの。つまり、『大根おろしと一緒に食べるそば』が定義のひとつになっています。

郷土料理百選にも選ばれている伝統食

越前おろしそばは、今から400年以上遡ること江戸時代に、現在の越前市の領主としてやってきた本田富正(とみまさ)が、京都・伏見からそば職人の金子権左衛門を連れてきたことがはじまり。
人々にそばを広め、さらに栄養価のある大根おろしと一緒に食べることを推奨したと言われています。現在、農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれている、日本が誇る郷土料理です。

そばは、高血圧予防にも効果が期待できるルチンを多く含み、そこに消化を助ける大根おろしと合わさり栄養面でも良いことづくし。近年では“長寿食”としても注目されています。

福井県栽培のそばとは?

越前おろしそばで多く使われている「玄そば」は、福井県内で栽培されていて、「福井県産玄十八(そば)」と書かれ、ブランド価値を高めるためにも、札が付けられています。“十八=そば”という読み方は、農産品の収穫量を国が公表する際に北は北海道から数えて、十八番目になる福井県。そこから読み方も“十八=そば”と読めるというユーモアさもプラスされ、名付けられました。
そばの実は皮と実に分けられ、実の部分を石臼挽きに。甘皮も一緒に入れて摺るため、黒っぽいそばの色になるのも特徴のひとつです。

大根おろしにも秘密あり!?

福井県の地元では、辛味のある「越前辛味大根」が人気。通常の大根よりも小さくて丸いのが特徴。収穫は10月下旬〜12月頃で、まさに新そばが登場する時期とも同じなので、旬の地ものが味わえます。また、大根の辛味がそばの味や風味をより高めてくれるので、さらっとしたそばとの相性も抜群です。

越前おろしそばの作り方

材料(2人前)
・市販用のそば(2人前)
A:市販用麺つゆ 160cc/水 40cc
以下、適量
大根/長ねぎの小口切り/かつお節

1.Aを合わせて麺つゆを作り、冷蔵庫で冷やしておく
2.そばを茹で、茹であがったら水にさらす(ぬめりを取る)
3.うつわにそばを入れて1をかける
4.大根を皮ごとおろし、3に盛りつけ、ほかの具材もトッピング

ズルッとすすって、ピリッとした辛味が広がる、越前おろしそばの味は格別。作り方は簡単なので、福井県の郷土料理をぜひご自宅でもお試しください。